アフガニスタン・パキスタン人道支援(2010~2015)
最新の「アフガニスタン人道危機対応支援」はこちらをご覧ください。
2021年08月17日:アフガニスタンの情勢の急変とJPFの継続支援について
JPFでは、2010年7月から長年の紛争や貧困による「複合的人道危機」の軽減・改善を目的として実施してきた「アフガニスタン・パキスタン人道支援」プログラムを終了し、教育支援とレジリエンス強化を中心とした「アフガニスタン人道支援2016」として引き続き支援してまいります。
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ジャパン・プラットフォーム アフガニスタン・パキスタン人道支援プログラムアーカイブ
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「アフガニスタン・パキスタン人道支援」第5フェーズ開始しました。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、アフガニスタン・パキスタンの長年の紛争や貧困による「複合的人道危機」の軽減・改善を目的に、2010年7月から5年間の人道支援プログラムを展開しています。2014年12月に終了した第4フェーズに引き続き、2015年1月からプログラム最終年となる第5フェーズを開始しました。国際社会の人道支援戦略に則り、緊急・復興支援を通じてアフガニスタンおよびパキスタンの複合的人道危機の軽減・改善に寄与することを目指しています。
以下は第5フェーズのプログラム方針です。
1. 支援期間
2015年1月1日から2016年1月31日までの原則13か月。
2. 支援分野
JPF事業終了後もこれまでの事業の成果が継続するよう、現地の人々の能力強化すなわち「人づくり」に重点をおく。その上で、以下の主な支援分野を通じて、現地住民の生活環境の改善を目指します。
①社会基盤の整備(学校建設、水供給、農業支援など)
②教育・保健の強化(教員研修、保健衛生教育など)
③平和構築(地雷回避教育、IDP支援など)
3. 目指す成果
成果を持続させるための現地カウンターパート・地域住民の自立が促進される
事業の成果を持続させるため、現地カウンターパート(政府機関)、現地のパートナー団体、現地NGO、住民組織などの多様なステークホルダーが、国際スタッフの手を借りずとも事業の計画・運営が出来るよう、能力強化すなわち『人づくり』に注力します。
住民及び国内避難民の生活環境が改善される
長年の内戦及び未開発のために整備が立ち遅れている、または破壊されてしまっている社会インフラ設備(学校、給水施設やトイレといった衛生施設等)の整備を促進し、設置した設備の維持管理や手洗い・歯磨きの大切さを訴える保健衛生教育、地雷回避教育といったソフトコンポーネントと合わせて、住民の生活環境を改善することを目指します。
4. 支援地域および対象者
アフガニスタンの一般市民と、アフガニスタンと国境を接するパキスタン・ハイバルパフトゥンハー州及び連邦直轄部族地域(FATA)に居住するアフガニスタン難民と国内避難民及び一般市民。
5. 予算
第5フェーズの予算は約8.12億円。(財源は主に政府資金)
6. 運営・安全管理
支援地域の直面する治安状況を考慮し、日本あるいは隣国からの遠隔管理方式とします。モニタリングや事業進捗確認及び成果の確認は、コンサルタントを傭上して確実に実施します。
7. 活動団体
- (特活)難民を助ける会(AAR Japan)
- (特活)ADRA Japan(ADRA)
- (特活)CWS Japan(CWS)
- (特活)ジェン (JEN)
- (公社)日本ユネスコ協会連盟(NFUAJ)
- (公社)日本国際民間協力会(NICCO)
- (公社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)
- (特活)ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)
なお、下記の2団体は第4フェーズをもって本プログラムでの事業を終了しました。
これまでのご支援に感謝致します。
- (公財)ケア・インターナショナル ジャパン(CARE)
- (公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)
8. 第1-4フェーズの成果と第5フェーズの目標
事業内容 | 指標 | 第1フェーズ | 第2フェーズ | 第3フェーズ | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
成果実績 | 達成率 | 成果実績 | 達成率 | 成果実績 | 達成率 | ||
学校建設・修復 | 学校数 | 36校 | 65% | 55校 | 90% | 42校 | 93% |
裨益者数 | 40,729名 | 159% | 43,454名 | 109% | 23,316名 | 121% | |
灌漑と農業支援 | 実施村数 | 1村 | 8% | 5村 | 42% | 10村 | 167% |
保健医療 | 医療施設 建設・修復・ 整備施設数 |
3か所 | 100% | ― | ― | 3か所 | 100% |
公共施設建設 | 井戸・施設数 | 60か所 | 71% | 4か所 | 100% | 15か所 | 71% |
事業内容 | 指標 | 第4フェーズ | 第5フェーズ | ||
---|---|---|---|---|---|
成果目標 | 成果見込 | 達成率見込 | 成果目標 | ||
学校建設・修復 | 学校数 | 22校 | 21校 | 95% | 18校 |
裨益者数 | 9,140名 | 9,466名 | 104% | 14,882名 | |
灌漑と農業支援 | 実施村数 | 12村 | 14村 | 117% | 17村 |
保健医療 | 医療施設 建設・修復・ 整備施設数 |
1か所 | 1か所 | 100% | ― |
公共施設建設 | 井戸・施設数 | 33か所 | 33か所 | 100% | 14か所 |
事業内容 | 指標 | 第1フェーズ | 第2フェーズ | 第3フェーズ | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
成果実績 | 達成率 | 成果実績 | 達成率 | 成果実績 | 達成率 | ||
教員研修 | 研修 受講者数 |
1,533名 | 117% | 1,563名 | 124% | 1,648名 | 102% |
研修実施 学校数 |
79校 | 95% | 108校 | 104% | 136校 | 105% | |
保健・衛生教育 | 研修 受講者数 |
23,915名 | 111% | 67,977人 | 108% | 16,322名 | 99% |
間接 裨益者数 |
182,940名 | 125% | 550,442名 | 108% | 267,360名 | 124% | |
図書室設置・整備 | 図書室数 | 36室 | 100% | 19室 | 100% | 29室 | 97% |
医療従事者育成 | 育成された 人数 |
― | ― | ― | ― | ― | ― |
女性の エンパワメント |
研修 受講者数 |
400名 | 42% | 1,805名 | 251% | 800名 | 51% |
子どもの 学校外教育 |
参加児童数 (1日当たり) |
211名 | 176% | 206名 | 172% | 214名 | 178% |
就学前教育 | ファシリテータ数、 参加児童数 |
2,052名 | 109% | 3,065名 | 110% | 3,881名 | 100% |
CBS | 参加児童数 | 908名 | 101% | 1,486名 | 99% | 2,016名 | 96% |
成人識字教育 | 受講者数 | ― | ― | ― | ― | ― | ― |
事業内容 | 指標 | 第4フェーズ | 第5フェーズ | ||
---|---|---|---|---|---|
成果目標 | 成果見込 | 達成率見込 | 成果目標 | ||
教員研修 | 研修 受講者数 |
2,434名 | 2,509名 | 103% | 1,014名 |
研修実施 学校数 |
126校 | 146校 | 116% | 71校 | |
保健・衛生教育 | 研修 受講者数 |
9,587名 | 11,165名 | 116% | 53,135名 |
間接 裨益者数 |
90,988名 | 83,058名 | 91% | 465,119名 | |
図書室設置・整備 | 図書室数 | 8室 | 8室 | 100% | 12室 |
医療従事者育成 | 育成された 人数 |
568名 | 568名 | 100% | 596名 |
女性の エンパワメント |
研修 受講者数 |
1,860名 | 1,010名 | 54% | 1,150名 |
子どもの 学校外教育 |
参加児童数 (1日当たり) |
120名 | 139名 | 116% | 120名 |
就学前教育 | ファシリテータ数、 参加児童数 |
2,013名 | 2,013名 | 100% | ― |
CBS | 参加児童数 | 1,762名 | 1,713名 | 97% | ― |
成人識字教育 | 受講者数 | 420名 | 420名 | 100% | 400名 |
事業内容 | 指標 | 第1フェーズ | 第2フェーズ | 第3フェーズ | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
成果実績 | 達成率 | 成果実績 | 達成率 | 成果実績 | 達成率 | ||
地雷回避教育 | 裨益者数 | 95,611名 | 112% | 77,923名 | 124% | 95,000名 | 119% |
地雷被害者を 含む障害者支援 |
啓発活動 裨益者数 |
― | ― | ― | ― | ― | ― |
IDP生計 復帰支援 |
対象世帯数 | 500世帯 | 100% | 2,727世帯 | 136% | 1,000世帯 | 100% |
帰還民越冬支援 | 対象世帯数 | ― | ― | 145世帯 | 145% | ― | ― |
IDP食糧支援 | ― | ― | ― | ― | ― | 360世帯 | 100% |
事業内容 | 指標 | 第4フェーズ | 第5フェーズ | ||
---|---|---|---|---|---|
成果目標 | 成果見込 | 達成率見込 | 成果目標 | ||
地雷回避教育 | 裨益者数 | 50,000名 | 56,000名 | 112% | 50,000名 |
地雷被害者を 含む障害者支援 |
啓発活動 裨益者数 |
20,000名 | 15,000名 | 75% | 20,000名 |
IDP生計 復帰支援 |
対象世帯数 | 1,000世帯 | 1,465世帯 | 147% | 1,000世帯 |
帰還民越冬支援 | 対象世帯数 | ― | ― | ― | ― |
IDP食糧支援 | ― | 714世帯 | 816世帯 | 114% | 800世帯 |
「アフガニスタン・パキスタン人道支援」 外務大臣と長代表理事による共同会見
(2010年6月1日)
発行物
報告書
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