国際協力NGOジャパン・プラットフォーム(JPF)

紛争や災害時の緊急人道支援を行うNGO組織 ジャパン・プラットフォーム

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モザンビーク北部人道危機対応

  • メクラニ再定住居住地でのアセスメントの様子 ©PWJメクラニ再定住居住地でのアセスメントの様子 ©PWJ
  • マニガニェ再定住居住地の住民の給水源 ©PWJマニガニェ再定住居住地の住民の給水源 ©PWJ
  • マニガニェ再定住居住地の様子 ©PWJマニガニェ再定住居住地の様子 ©PWJ

PWJが「カーボ・デルガド州の紛争被災者に対する給水・衛生支援を通したレジリエンス強化」事業を開始

2022年12月23日

JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2022年11月より、カーボ・デルガド州での紛争の影響を受け、未だ脆弱な状況にある人々に対し、給水・衛生環境の改善を支援し、地域で給水・衛生環境を維持する対応能力するための事業を開始しました。2017年10月から続く武装勢力の襲撃により国内避難民の数は約95万人を超え、増え続ける国内避難民により、再定住居住地では給水施設が不足し、衛生環境の悪化も懸念されています。本事業では、給水施設の設置や水管理委員会へ給水施設のメンテナンス方法の研修を行うなどにより、持続可能な給水アクセスを目指していきます。また、裨益世帯参加型による衛生改善活動を通して、地域全体の衛生環境の整備を支援していきます。

SCJが「カーボ・デルガド州における国内避難民と脆弱性の高いホスト・コミュニティの子どものための学習支援事業」を開始

2022年11月16日

JPF加盟NGOのセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)は、2022年10月より、カーボ・デルガド州において、就学または学習継続が困難な国内避難民とホスト・コミュニティの子どもたちが、質の高い学習継続、復学支援を得ることができ、安心安全な学習環境へアクセスできるようになることを目指し新たな支援事業を開始しました。本事業では、「子どもたちの復学支援」と「安心安全で衛生的な質の高い学習環境へのアクセス向上」のための活動を展開していきます。10月中には、「子どもたちの復学支援」活動の一環として、就学キャンペーンを早速実施。キャンペーンに参加した子どもたちは、学習スペースで遊び、相手と交流することができるようになるなど、行動の変化が現れています。

PWJによる衛生用品の配布

2022年10月28日

JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、給水・衛生支援の一環として、給水施設の新設/修繕を行った地域で世帯トイレの普及が進んでいない場合は、家庭用のトイレと水浴び場の設置を住民に促し、設置した家にトイレのスラブおよび衛生関連物資を配布しています。このほどナシヴァレ再定住居住地で各世帯訪問を行い、トイレ、水浴び場、手洗いスタンド、食器保管用の棚、ゴミ捨て用の穴の設置状況を確認し、設置が完了している世帯に対して 衛生用品キットの配布を行いました。また、アンクアベ郡での武装勢力による攻撃で新たにナシヴァレ再定住居住地に移住し、未だ衛生用品キットを受領していない世帯にも衛生用品キットの配布を行いました。

PWJによる給水・衛生支援と生計支援

2022年9月22日

JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2017年10月から続くモザンビーク北部カーボ・デルガド州での武装勢力襲撃の影響により国内避難民数が増加しているシウレ郡の再定住居住地等で、給水・衛生支援や生計支援を行っています。最近では、給水・衛生支援としてトイレの建設支援と衛生用品の配布を、生計支援として野菜の種子の配付や農業技術(土作り、播種、水やり、苗の移植のやり方)指導を行いました。

PWJによる衛生啓発活動

2022年8月31日

JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、給水施設の環境衛生や利用者の衛生行動を促進するため、衛生啓発活動を行っています。活動を主導する人材として、事業地の出身者をアクティビストとして採用。アクティビストは、約3日間、座学と実習を通じて衛生知識を学んだ後、事業対象地の各家庭を訪問し、住民に対して衛生知識の普及とともにトイレおよび水浴び場の建設、手洗いスタンド、食器保管用の棚、ゴミ捨て用の穴の設置といった衛生的な居住環境整備の実施を促します。

このほど、ナシヴァレ再定住居住地の102世帯すべてでトイレ、水浴び場、手洗いスタンド、食器保管用の棚、ゴミ捨て用の穴が設置されていることを確認しました。アクティビストがこれらの正しい使い方を普及させるため、各家庭を3回訪問。その結果、102世帯すべてでトイレ、水浴び場、手洗いスタンド、食器保管用の棚、ゴミ捨て用の穴が正しく使われていることを確認しました。同様に ナシヴァレ再定住居住地のホストコミュニティでの78 世帯すべてでも、それらが正しく使われていることを確認しました。

GNJPによる衛生施設・衛生啓発支援

2022年7月28日

モザンビーク北部では、1992年の内戦終結後も散発的に武力衝突が続いており、多くの国内避難民が支援を必要としています。JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、さまざまな調査の結果、カーボ・デルガド州南部に位置し、国内避難民が集中するMetuge郡を対象に水衛生緊急支援を行っています。2022年6月中も、Metuge郡のなかでも衛生設備建設や衛生啓発へのニーズが特に高いNtocotaおよびNaminaweにおいて、トイレ建設用スラブの配布や衛生キットの配布といった支援活動を展開しました。

PWJによる給水・衛生支援

2022年6月29日

  • 完成した井戸(カタプア再定住居住地)(c)ピースウィンズ・ジャパン"完成した井戸(カタプア再定住居住地)©ピースウィンズ・ジャパン
  • トイレを建設している国内避難民(ナシヴァレ再定住居住地)(c)ピースウィンズ・ジャパン"トイレを建設している国内避難民(ナシヴァレ再定住居住地)©ピースウィンズ・ジャパン

モザンビーク北部のカーボ・デルガド州シウレ郡では、紛争の影響により国内避難民数が増加しています。そうした国内避難民の多くは再定住居住地で暮らしていますが、今まで人が住んでいなかった土地に再定住居住地を設置しているため、未だ給水施設が存在しない再定住居住地も存在します。そういった地域の住民は、蓋が無い、掘っただけの伝統的な浅井戸を給水源としているため、雨水や汚水の流入から感染症の蔓延に繋がることが危惧されています。JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、国内避難民や地域住民が安全な水へのアクセスを確保できるよう、手動ポンプ井戸やトイレの建設支援などを行っています。

GNJPによる水衛生支援

2022年5月27日

  • 配布された衛生用品キットを受け取る女性 ©GNJP配布された衛生用品キットを受け取る女性 ©GNJP

JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパンは(GNJP)は、モザンビークで国内避難民が集中するMetug郡において水衛生支援を行っています。例えば、衛生キットの配布。対象コミュニティの3,148世帯に対してバケツ、石鹸、水洗浄品といった衛生用品の配布を完了しました。その他にも、水供給施設の建設、トイレスラブの作成、衛生促進キャンペーンの実施など、悪化する水・衛生環境の改善を図り、被災者の健康と生活を守るため、さまざまな支援を行っています。

PWJによる農業活動再開支援

2022年4月28日

  • オーガニック殺虫剤の使い方を学ぶワークショップ ©Peace Winds Japanオーガニック殺虫剤の使い方を学ぶワークショップ ©Peace Winds Japan
  • 収穫間近のメイズに囲まれる住居 ©Peace Winds Japan収穫間近のメイズに囲まれる住居 ©Peace Winds Japan

再定住居住地で暮らすモザンビークの国内避難民には農地が提供されていますが、農業を開始するための道具や種子等が不足しています。そこで、JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、農具や種子等を生産作物の耕作時期に合わせて2回に分けて配布したり、現地提携団体による技術支援を実施したりすることで、食料生産の向上や生計の回復を支援しています。

第一農業シーズン(11月~4月)に配布した種子の作物に害虫の被害が見られたため、地元にある材料で作る殺虫剤の作り方のワークショップを実施。合計約100名が参加しました。害虫の被害はあるものの作物は順調に育っており、メイズは収穫期を迎えています。また、第二農業シーズン(5月~10月)用の種子の配布に向けた準備も進んでいます。

避難民の健康と暮らしを守る

2022年3月10日

  • Ntocota再定住居住地の手押しポンプ ©Good NeighborsNtocota再定住居住地の手押しポンプ ©Good Neighbors

JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、モザンビーク北部の紛争で被災した人々のための支援活動を継続中です。水衛生設備の建設支援や衛生用品の配布を通し、水衛生環境の改善を図ることで、避難民の健康と暮らしを守ることを目指しています。

再定住居住地での水の確保

2022年2月25日

  • 再定住居住地に設置された井戸 ©Peace Winds Japan再定住居住地に設置された井戸 ©Peace Winds Japan

JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、モザンビーク北部の紛争で被災した人々のための緊急支援として、再定住居住地において、水・衛生や生計回復のための支援活動を実施しています。ナシヴァレ再定住居住地では、住民の生活に欠かせない水を確保するために、井戸の設置を支援しました。

再定住居住地での支援

2022年1月18日

  • 再定住居住地でのアセスメント ©PWJ再定住居住地でのアセスメント ©PWJ

JPF加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、モザンビーク北部の紛争で被災した人々のための緊急支援として、再定住居住地において、水・衛生や生計回復のための支援活動を実施しています。支援においては、避難者とホストコミュニティ住民との間に軋轢などが生じないよう、十分な配慮が必要となります。

カーボ・デルカド州における緊急支援の開始

2021年12月6日

JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、モザンビーク北部における紛争被災者のための緊急支援を開始しています。活動地域であるカーボ・デルガド州において、支援が必要とされる給水などを実施していきます。

カーボ・デルカド州における緊急支援のための調整

2021年11月26日

現在、モザンビークのカーボ・デルカド州における紛争被災者のための水衛生支援など、加盟NGOによる緊急支援に向けた調整が行われております。今後の支援事業の実施に際しては、安全面や新型コロナウイルスの感染予防に十分に配慮しながら進めていきます。確定次第、ウェブサイトで報告いたします。

モザンビークにおける支援の調整

2021年10月

JPFの「モザンビーク北部人道危機対応」プログラムでは、加盟NGOによるシェルター、生活物資、水衛生などの支援に関する調整を進めております。支援事業については、確定次第、ウェブサイトで報告いたします。

「モザンビーク北部人道危機対応」プログラムを立ち上げました

2021年9月1日

8月26日、JPFは、モザンビークの北部での武力紛争によって生じた国内避難民を支援するための緊急支援を決定しました。

加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)とピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が、これまでのモザンビークでの災害対応の経験を活かし、カーボ・デルガド州において、現地団体と連携した支援活動を実施予定です。

8月26日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、モザンビーク共和国の北部での武力紛争によって生じた国内避難民を支援するための緊急支援を決定しました。

<概況>

  • 地図データ©2021 Google地図データ©2021 Google

    モザンビーク北部のカーボ・デルガド州では、経済的に困窮した地域住民による、その状況を顧みないモザンビーク解放戦線(FRELIMO)政権と中央政府に対する不満が、2017年に本格化したイスラム系過激派による政府施設への攻撃で表出し、未だ事態は鎮静化していません。2021年3月には、過去最大規模の襲撃が州北部のパルマで勃発。8月27日時点で、73万2,000人以上の住民が暴力を恐れて、国内避難民として州の内外に逃れています※1
  • カーボ・デルガド州では、約66万人(45%が子ども)の国内避難民を受け入れていますが※2、もともと社会インフラの整備が十分ではなく、ここ数年の紛争の影響もあり、基礎的なサービスへのアクセスは更に限定的となっていました。また、2019年4月には、サイクロン・ケネスの被害を受け、2020年には新型コロナウイルス感染症の発生など、三重苦の状態に陥っています。
  • また、カーボ・デルガド州の中で、最も多い約50万人※2を受け入れている州都ベンパやその周辺地域では、ホスト・コミュニティの基礎インフラが圧迫され、給水施設の不足が顕著となっており、併せて、衛生環境の悪化やコレラの感染症拡大も確認されています。避難民の受け入れ先は、一時避難所の他、再定住居住地(政府が帰還を望まない避難民に提供)、ホスト・コミュニティ拡張居住地(行政が避難民にコミュニティの土地の使用を許可)に分けられますが、いずれにおいても、給水施設の新設、修繕、トイレの設置、衛生知識の啓発、シェルター建設などの緊急の支援が必要とされています。
  • JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)とピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、アフリカ南部サイクロン被災者支援やサイクロン・エロイーズ被災者支援などのモザンビークでの災害対応の経験を活かし、現地提携団体と共に、カーボ・デルガド州での人道支援活動を実施予定です。モザンビーク当局や国際機関と連携し、新型コロナウイルスの感染予防や治安状況の変化などに細心の注意を払いながら、迅速な支援活動を展開していきます。支援状況につきましては、随時、JPFウェブサイト、FacebookTwitterでご報告いたします。

※1:UNHCR, Mozambique - Update, Northern Mozambique Situation, 10 - 23 August 2021 (27 August 2021)
※2:IOM, DTM MOZAMBIQUE BASELINE ASSESSMENT ROUND 12 (APRIL 2021)

プログラム概要

※プログラム期間・予算は、現地の状況に応じて適宜見直しを行います。

期間 2022年5月~2023年5月
予算 約8千万円 (2022年度当初予算:82,789,949円)
対象地 モザンビーク

過去のプログラム概要

期間 8か月
予算 1億1,000万円(政府資金)
対象地 カーボ・デルガド州
支援内容 シェルター/NFI、水・衛生、生計支援

活動地域の地図はこちら

団体名 事業名 開始日 終了日 事業予算(円)
PWJ カーボ・デルガド州の紛争被災者に対する給水・衛生支援を通したレジリエンス強化 2022/11/1 2023/5/31 30,319,013
GNJP モザンビーク共和国カーボ・デルガド州における紛争被災者を対象とした水衛生緊急支援 Phase2 2022/10/10 2023/4/9 26,850,617
SCJ カーボ・デルガド州における国内避難民と脆弱性の高いホスト・コミュニティの子どものための学習支援事業 2022/10/1 2023/9/30 25,620,319
GNJP モザンビーク共和国カーボ・デルガド州における紛争被災者を対象とした水衛生緊急支援 2021/12/1 2022/9/30 55,000,000
PWJ カーボ・デルガド州における紛争の影響を受けた人々に対する生活再建支援事業 2021/11/22 2022/11/30 55,000,000

対応計画

モザンビーク北部人道危機対応 対応計画

目次

1. 背景
2. これまでのJPFによる支援実績
3. 優先事項
4. 対応方針
5. セクター別支援計画