国際協力NGOジャパン・プラットフォーム(JPF)

紛争や災害時の緊急人道支援を行うNGO組織 ジャパン・プラットフォーム

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南スーダン支援(南スーダン難民緊急支援対応・南スーダン人道危機対応に移行)

  • 女子中学生たち ©AAR 女子中学生たち ©AAR
  • 中等学校全景 ©AAR 中等学校全景 ©AAR
  • 兼山駐在員とキャンプの子どもたち ©AAR 兼山駐在員とキャンプの子どもたち ©AAR
  • 中等学校看板の前で ©AAR 中等学校看板の前で ©AAR
  • ©ADRA ©ADRA
  • ©ADRA ©ADRA
  • ©ADRA ©ADRA
  • ©ADRA ©ADRA
  • キャンプの子どもたち ©PWJ キャンプの子どもたち ©PWJ
  • ホストコミュニティの子どもと駐在員富樫 ©PWJ ホストコミュニティの子どもと駐在員富樫 ©PWJ
  • ホストコミュニティ住民と蝶の乱舞1 ©PWJ ホストコミュニティ住民と蝶の乱舞1 ©PWJ
  • ホストコミュニティ住民と蝶の乱舞2 ©PWJ ホストコミュニティ住民と蝶の乱舞2 ©PWJ
  • POCキャンプ全景 ©PWJ POCキャンプ全景 ©PWJ
  • キャンプの子どもたち ©PWJ キャンプの子どもたち ©PWJ
  • キャンプの子どもたち1 ©PWJ キャンプの子どもたち1 ©PWJ
  • ホストコミュニティに設置した井戸 ©PWJ ホストコミュニティに設置した井戸 ©PWJ
  • エチオピア・ガンベラにて8年生の生徒の様子 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて8年生の生徒の様子 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて8年生の生徒の様子2 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて8年生の生徒の様子2 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにてGambellaクレ難民キャンプでの授業風景 ©WVJ エチオピア・ガンベラにてGambellaクレ難民キャンプでの授業風景 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにてGambellaクレ難民キャンプで教育の啓発行進をする生徒たち ©WVJ エチオピア・ガンベラにてGambellaクレ難民キャンプで教育の啓発行進をする生徒たち ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて教育の重要性に関する啓発 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて教育の重要性に関する啓発 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて教室内の様子 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて教室内の様子 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて支援対象校の女子生徒 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて支援対象校の女子生徒 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて授業の様子 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて授業の様子 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子2 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子2 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子3 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子3 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子4 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子4 ©WVJ
  • エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子5 ©WVJ エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子5 ©WVJ
  • 南スーダン・タンブラにて啓発活動の様子① ©WVJ 南スーダン・タンブラにて啓発活動の様子① ©WVJ
  • 南スーダン・タンブラにて子どもたち② ©WVJ 南スーダン・タンブラにて子どもたち② ©WVJ
  • 南スーダン・タンブラにて子どもたち④ ©WVJ 南スーダン・タンブラにて子どもたち④ ©WVJ
  • 南スーダン・タンブラまでの道のり ©WVJ 南スーダン・タンブラまでの道のり ©WVJ
  • 南スーダン・タンブラ郡 学校施設建設前の様子① ©WVJ 南スーダン・タンブラ郡 学校施設建設前の様子① ©WVJ
  • 南スーダン・タンブラ郡 学校施設建設前の様子③ ©WVJ 南スーダン・タンブラ郡 学校施設建設前の様子③ ©WVJ

南スーダンは、継続する武力衝突による治安の悪化、国内経済の悪化、さらには干ばつといった複合的な人道危機に陥っています。2015年8月以降の和平合意後の和平進展が破綻し、国内避難民(IDP)、難民の発生状況は深刻です。これまで10年以上支援を継続してきたジャパン・プラットフォーム(JPF)は、2016年6月からさらに長期的な視野をもって、コミュニティの再生や現地の方が自ら復興する力(レジリエンス)を強化できるような支援をめざしています。
国内と周辺3ヵ国(エチオピア、ウガンダ、ケニア)にて、衛生施設の整備や衛生指導、水・食糧の供給、子どもの保護などの支援のほか、現在、深刻な飢きんに瀕する人々への緊急対応も強化しています。

【これまで】
・2006年~2012年3月「スーダン南部人道支援」プログラム
2006年より、帰還民・帰還先コミュニティの再統合、および平和の定着を目的にプログラムをたちあげ、JPF加盟NGO9団体が支援を行ってきました。
・2012年4月~2014年3月「南スーダン人道支援」プログラム
南スーダン独立後に紛争に逆戻りさせずに平和を維持することを目的に、行政やコミュニティの能力強化、さらには両者の関係強化に焦点をあてた活動に取り組みました。しかし、2013年12月に発生した国内紛争により南スーダンを取り巻く状況が劇的に変化したことから、JPF「南スーダン人道支援」ワーキンググループ(JPF助成プログラムにおいてともに活動するJPF加盟NGOの集まり)と協議の上、複数年プログラムの最終年を残し2013年度をもって終了しました。
・2014年2月~2016年5月「南スーダン緊急支援2014」プログラム
2014年2月、新たな紛争によって発生した難民への支援 (一部は2013年度事業の内容を変更して緊急対応)を、南スーダン国内と周辺3ヵ国(エチオピア、ウガンダ、ケニア)にて開始。15億6,847万4,266円を助成し、12万2,096人に支援を届けました。
2016年6月~現在「南スーダン支援」プログラム

現在活動中の本プログラムの概要は、以下の通りです。

「南スーダン支援」プログラムの一貫として、2017年5月より食糧危機の緊急支援を実施しています。

2017年11月最終更新
※出動NGOなどの最新の情報は、以下「更新情報」をご覧ください。

プログラム概要

本プログラムの期間は、2016年6月1日より2019年5月31日までの3年間と設定する。
事業実施期間は、最長1年間まで認め、第1期~第3期に分けて実施する。

第1期 対応期間 2016年6月1日-2017年5月31日
予算 10億7,846万9,072円
第2期 対応期間 2017年6月1日-2018年5月31日
予算 12億円を上限
第3期 対応期間 2018年6月1日-2019年5月31日 
予算 10億円を上限

※各年の予算は、他のプログラムとの優先順位を考慮して、1年ごとに見直す。

プログラム方針

実施期間:2016年6月から3年間

1. 目的

1:避難先や悪化した低開発状況における人道支援レスポンス
2:帰還と再生に備えたレジリエンスの強化

2. 複数年プログラムの意義

南スーダンを取り巻く現状には、以下のように依然として深刻かつ長期的な人道危機が存在し、地域的にも広範で多様な人道支援ニーズがある。

  • 北部3州(上ナイル州、ユニティ州、ジョングレイ(北部)州)では280万人が緊急および深刻な食糧危機(IPCレベル3,4)に瀕している。※
  • 国内避難民は合計で169万人、周辺国に出国した難民も67万人が生じている。※
  • 長い内戦で「開発から取り残された」状態が「新たな紛争」でより悪化し、全地域的な人道支援ニーズも生み出している。
  • 周辺国への新たな難民流出も続いており周辺国難民キャンプでの支援ニーズも高い。
  • 南スーダンの混乱は、1)政治的混乱と衝突、2)地域(communal)レベルでの小規模な紛争、3)経済の低迷という複合的な要因があり、早急な改善が見込まれていない。短期的には政治的問題解決が一定程度進むと推測されるが、アクターの挙動予測が不可能である。
  • 人道問題担当調整官・南スーダン国連事務総長特別副代表(DSRSG)Mr. Eugene Owusu,からは「現在、複数年(multi-year)の支援を考えているのは英国のみで、JPFが複数年を検討するのは非常に評価できる」と発言があった。

以上のような状況から、南スーダンと周辺国で人道支援を継続する意義は高く、JPFとして複数年にわたる人道支援を積極的に実施する妥当性は高いといえる。
基本的なサービスの提供に加え、避難した人々や避難もできずにいる人々、コミュニティの環境が悪化せず、わずかでも再生に向かうための力を維持できるようにする。そのレジリエンスを強化することや紛争の根本の原因に働きかけることは、草の根レベルで活躍するNGOに期待できる役割であると考える。
JPFとして、これまでの南スーダンでの支援経験と現地で醸成した関係性を活用し、担える役割は大きいと判断し、紛争による影響を受けた人々、国内避難民及び難民の生活環境、人々やコミュニティの危機からの回復能力が改善することで、将来的な帰還に資する活動を実施する。

3. 戦略

  • 1:アクセスが困難な地域も含め、最も支援が必要な所へ迅速に支援を届ける。
  • 2:南スーダン北部3州の食糧危機を伴う人道危機は深刻であり緊急度が高いことから、現地での安全管理体制や現地支援団体との実施体制が確認されれば、さらに事業を実施することを可能とする。
  • 3:不測の事態には柔軟に対応する。
  • 4:紛争の根本的な要因に働きかける活動に取り組む。
  • 5:複数年対応が可能である利点及びこれまでの経験と現地で醸成した関係性を活用し、草の根レベルでのきめ細やかなレジリエンス強化に資する活動に努める。
  • 6:地域や事業選定において、より妥当性の高い事業する。

4.優先事項

地域の優先:南スーダン
事業の優先:新たな避難に対する支援事業
      深刻な人道ニーズへのレスポンス
      レジリエンスの強化に資する事業

5.支援分野

水・衛生、保健、シェルター、食料・NFI、教育、平和構築・紛争予防、生計創出、プロテクション

活動地域

南スーダン支援 活動地図
活動地域(PDF 647KB) 2018年3月9日時点

事業一覧(第2期) 加盟NGOの8団体: AAR/ADRA/JCCP/JISP/PLAN/PWJ/SCJ/WVJ

団体名 事業名 開始日 終了日 事業予算(円)
JCCP 中央エクアトリア州ジュバ市国内避難民キャンプと周辺コミュニティにおける共同作業を通じた民族融和と平和的共存の促進(第3期) 2018/3/16 2018/5/31 31,958,027
JISP ケニアにおける南スーダン難民の子どもへの緊急支援 2018/1/15 2018/5/14 5,128,818
PLAN ウガンダ アルア県における南スーダン難民の衛生改善と子どもの保護事業 2017/10/18 2018/4/15 19,512,276
WVJ エチオピア南スーダン難民キャンプでの教育整備事業第2期
/教育環境整備支援
2017/9/1 2018/7/31 120,450,408
JCCP 中央エクアトリア州ジュバ市国内避難民キャンプと周辺コミュニティにおける共同作業を通じた民族融和と平和的共存の促進(第2期)事業
/農業;その他(研修など)
2017/8/8 2018/1/31 32,056,044
PWJ ケニア共和国カロベエイ居住地域における南スーダン難民へのシェルター支援3事業
/シェルター建設支援
2017/8/7 2017/12/31 20,800,327
PWJ ウガンダ共和国北部における南スーダン難民への水・衛生およびシェルター支援事業
/水・衛生支援、シェルター支援
2017/8/1 2018/3/20 90,348,890
AAR ウガンダ北部の南スーダン難民居住地における教育支援
/教室設置、物資配布、教員研修
2017/7/16 2018/5/31 173,373,740
ADRA エチオピア ガンベラ州のクレ難民キャンプにおける衛生事業
/水・衛生支援
2017/7/16 2018/5/31 170,000,000
PWJ ジュベック州ジュバおよびジョングレイ州西ボー郡における、国内避難民・ホストコミュニティへの水・衛生、保健支援
/水・衛生支援
2017/7/7 2018/5/31 201,141,996
SCJ ウガンダ北西部アルア県、アジュマニ県、キリヤドンゴ県における南スーダン難民の子どもに対する保護と総合的な発達支援事業
/子どもの保護
2017/7/1 2018/5/31 119,997,447
WVJ タンブラ郡教育システムにおけるレジリエンス強化事業/教室設置、啓発、教員研修 2017/7/1 2018/6/30 119,928,686
PLAN 南スーダン ジュベク州における食料確保および栄養・衛生改善事業
/生計支援、栄養・衛生改善
2017/6/7 2018/1/31 36,074,897
WVJ ワラップ州飢饉対応における栄養支援事業/飢餓対応、栄養改善 2017/5/2 2017/10/31 59,098,969
WVJ ワラップ州食糧危機対応における栄養支援事業2 2017/11/17 2018/4/30 66,999,008

第一期の事業一覧はこちらから

事業紹介 : アドラ・ジャパン(ADRA)

安全性や長期的視野、難民参加を
大事にしながら、水衛生分野を支援

事業紹介ADRA Japanは2014年4月から、多くの南スーダン難民が暮らすエチオピアガンベラ州の難民キャンプで水衛生分野の支援を行なっています。南スーダンの情勢は改善の兆しが見えず、難民の避難生活は3年目に入っており、長期的な施設への移行と、支援依存を防ぐために難民の活動参加が求められています。また、多くの難民は女性や子どものため、公共トイレから安全性の高い世帯別トイレへの移行が重要です。ADRA Japanは、難民参加による世帯別トイレの建設と衛生啓発活動などの支援をしています。

現地からの声

病気や危険から逃れることが
できる世帯別トイレに感謝
ガデットさん

現地からの声農夫として穀物を育てていた南スーダンから家族6人で逃れ、テレキディ難民キャンプで暮らして3年になります。南スーダンにいた時は茂みで野外排泄をしていたので病気になったこともありましたが、今は世帯別トイレがあるので病気になることがほとんどなくなりました。家のすぐ近くにトイレがあるので妻や子どもが性的被害に遭う危険も感じません。小さい子どもはまだ家の近くで野外排泄してしまうこともあるのですが、その場合は教えていただいたように、ポリ袋などに入れて排泄物を回収し、トイレに捨てています。トイレの清掃は1日1回。以前は支給された石けんを使っていましたが、もったいないので今は灰を使っています。トイレを建設してくれてありがたく思っています。

2018年3月16日
活動地域を更新しました。
2018年2月27日
事業一覧を更新しました。
2017年7月20日
事業一覧を更新しました。

支援背景

今後の政治的進展のシナリオについては、2015年8月に政府勢力との間で紛争解決合意が署名され、国民統一暫定政府樹立に向けて今後「一定の和平の進展は望める」という動きが主流である。しかし、現地情勢は流動的であり人道危機が長期化する可能性が高いことから、複数年プログラムとすることにより、現地人道支援コミュニティや事業実施NGOにもJPFの一定のコミットメントを示すことで、NGOによる危険度の高い地域や地方展開、複数年で可能となる新たな事業展開を促すことに貢献する。
現在の南スーダン政府は、行政が果たすべき基礎的サービスの提供をしていない、もしくは能力が著しく欠け、人道支援組織によるサービス提供も十分とは言いがたい状況である。そして、避難した人々や避難もできずにいる人々やコミュニティがわずかでも再生に向かうための力を維持できるようにすること、また、その力を強化することは、人道支援に求められる役割の一つである。そのため、経験のあるNGOが基礎的サービスを引き続き提供しつつ、草の根レベルにおけるレジリエンスの強化には、現地の状況を見極め長期的に関与するプロセスと時間が必要である。
本プログラムでは、新たな人道支援の潮流(世界人道サミット(WHS)、持続可能な開発目標(SDGs))との整合性をとりつつ、サービスデリバリー及び将来の帰還及び再生に備えたレジリエンスの強化に焦点があてられた活動が必要である。
しかし、和平が頓挫し、国内紛争が再発し、より多くの避難民が発生し南スーダン国内の人道アクセスがより限定的となる「悲観的シナリオ」の可能性が否定できないことから、新たに不測の事態が発生した場合には柔軟に対応していく。

【開催報告】2016年7月9日 南スーダン独立記念日開催・JPF/加盟NGO主催シンポジウム「南スーダン ~若者たちのはじめての国づくり~」

2016年7月9日(土)に開催した「南スーダン ~若者たちのはじめての国づくり~」シンポジウムはおかげさまで盛況のうち終了いたしました。

南スーダン ~若者たちのはじめての国づくり~

シンポジウムの開催要旨、講演概要、動画等についてはこちらからご覧いただけます。

  • 青森県野辺地高等学校

※上記はスーダン南部人道支援のプログラムに寄せられたご寄付

ご寄付を下さった皆様へ

  • ※税制上の優遇措置が受けられます。 寄付金控除 領収書の発行
  • ※ご寄付を下さった方は応諾書にてご連絡いただければ幸いです。 応諾書フォーム
  • ※領収書の発行をされた方は応諾書は不要です。
  • ※企業・団体からの寄付の10%、個人からの寄付の15%を事務管理費として活用し、残りの全額は現地での事業費にあてられます。
  • ※「南スーダン支援」プログラムあてにいただいたご寄付のうち、未使用分については、引き続き、「南スーダン難民緊急支援」プログラムに活用させていただきます。