ハリケーン・マシュー被災者支援2016
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2016年9月26日にカリブ海のウィンドワード諸島で発生したハリケーン・マシューは、10月4日にハイチ南西部に上陸(カテゴリー4、最大瞬間風速230km/h※1)し、広範な地域に洪水と土砂崩れを引き起こしました。被災後の混乱や道路の寸断などにより正確な被害者数が確認できませんでしたが、10月14日時点で死者473人、避難者(民)は17万5509人、212万8708人の被災者のうち約75万人が緊急の支援を要している※2との情報を得ました。ハイチ共和国は西半球の最貧国であり、首都ポルトープランスを襲った2010 年の大地震の復興がままならない中での被災となっています。その上、被災地の人口の70パーセントが貧困者と言われており※3、被災地の衛生状態の悪化からコレラの流行も懸念されていました。
上記の状況に加え、被災地へのアクセスが寸断されており今後被害が拡大する恐れも高いことから、必要に応じて対応を進められるよう、台風上陸前よりハイチへの情報収集を継続してきたジャパン・プラットフォーム(JPF)は10月14日、緊急支援が必要と判断し支援を開始しました。
※1:VOSOCC(Virtual On-site Operations Coordination Centre)(2016年10月6日)
※2:Haiti: Hurricane Matthew, Situation Report No.9, OCHA(2016年10月13日)
※3:2016 Flash Appeal Haiti, OCHA(2016年10月10日)
プログラム概要
対応期間 | 3ヵ月 |
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予算枠 | 1億円 |
内容 | 調査・食糧や支援物資配布など |
場所 | 被災地域(グランダンス県、南県、西県など) |
- 2016年12月9日
- 事業一覧、活動地図を更新しました。PWJ、PLAN、GNJPが出動しました。
- 2016年10月20日
- 事業一覧、活動地図を更新しました。AARとPWJが出動しました。
- 2016年10月19日
- JPFが加盟するEAA*メンバーである、ドイツのNGO、ADH**( Aktion Deutschland Hilft)から、現地の様子の短い動画が届きました。
*EAA:The Emergency Appeals Allianceの略称。 主に人道支援資金集めに関する情報共有を行うネットワーク。現在、JPFを含む世界中の10団体が加盟している。http://www.emergency-appeals-alliance.org/
**ADH:https://www.aktion-deutschland-hilft.de/
©Aktion Deutschland Hilft/Bahare Kh. (JPF助成事業の様子ではありません)
事業名・事業予算・事業期間は申請時のものです。助成時の情報は上記の事業一覧(pdf)をご覧ください。
特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
事業名 | 南県レカイ郡におけるハリケーン被災者への生活物資配布 |
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事業予算 | 33,284,817円(政府資金) |
事業期間 | 2016年11月28日~2017年1月14日(48日間) |
事業名 | ハイチ台風被災調査および生活物資配布 |
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事業予算 | 5,454,268円(民間資金) |
事業期間 | 2016年10月18日~2016年10月31日(14日間) |
公益財団法人 プラン・インターナショナル・ジャパン(PLAN)
事業名 | ハイチ ハリケーン・マシュー被災者に対する緊急支援物資配布 |
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事業予算 | 45,092,950円(政府資金) |
事業期間 | 2016年11月4日~2016年12月11日(38日間) |
特定非営利活動法人 グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)
事業名 | ハイチ共和国グランダンス県におけるハリケーン被災者への緊急支援物資配布事業 |
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事業予算 | 20,304,004円(政府資金) |
事業期間 | 2016年11月1日~2016年12月20日(50日間) |
特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR)
事業名 | ハイチ ハリケーン・マシュー被災者に対する調査および緊急支援物資の配付事業 |
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事業予算 | 24,544,893円(民間資金) |
事業期間 | 2016年10月15日~2016年11月14日(31日間) |
初動対応時の状況と出動経緯 2016年10月14日時点
9月26日にカリブ海のウィンドワード諸島で発生したハリケーン・マシューは、10月4日にハイチ南西部に上陸(カテゴリー4、最大瞬間風速230km/h ※1)し、広範な地域に洪水と土砂崩れを引き起こしました。これまでに、死者473人が報告されており、17万5509人が避難しています※2。ロイター通信によると死者は1,000名にのぼると報道されていますが、被災後の混乱や道路の寸断などにより正確な被害者数が確認できていません。現在、被災者は212万8708人、うち約75万人が緊急の支援を要しています※2。ハイチ共和国は西半球の最貧国であり、首都ポルトープランスを襲った2010 年の大地震の復興がままならない中の被災となっています。被災地の人口の70パーセントが貧困者と言われており※3、被災地の衛生状態の悪化からコレラの流行も懸念されています。
JPFでは、今後の状況により必要に応じて対応を進められるよう、台風上陸予測時より情報収集を継続していましたが、上記の状況に加え、被災地へのアクセスが寸断されており今後被害が拡大する恐れも高いことから、緊急支援が必要と判断しました。迅速に被災者の支援ニーズに対応するため、ハイチでの活動実績があり現地事情に精通しているJPF加盟NGOに対して、助成支援を実施します。現在、3団体が出動を表明しています。
AAR Japan[難民を助ける会]は、2010年のJPF「ハイチ地震被災者支援」において支援活動を行い、その後も2016年まで障害者支援等を行ってきており、すでに10月11日(日本発)に自己資金で日本人スタッフを現地に派遣しています。プラン・インターナショナル・ジャパンも、他資金により水衛生環境改善事業を実施しており、現地にプレゼンスがあります。両団体とも、直ちに本プログラムの支援活動を開始する準備に入っています。
※1:VOSOCC(Virtual On-site Operations Coordination Centre)(2016年10月6日)
※2:Haiti: Hurricane Matthew, Situation Report No.9, OCHA(2016年10月13日)
※3:2016 Flash Appeal Haiti, OCHA(2016年10月10日)