プレスリリース 2001年11月12日
アフガニスタン国内に対する支援を決定 緊急支援物資をアフガニスタン国内に輸送・配布
アフガニスタン国内支援を決定
ジャパン・プラットフォーム評議会は11月12日アフガニスタン国内の支援を必要としている人々に対し緊急支援活動をおこなうことを決議しました。
今までの経緯
ジャパン・プラットフォーム評議会は9月28日パキスタン周辺諸国に難民が大量に流入する場合を想定し、アフガニスタン難民支援を決定しました。ジャパン・プラットフォームに参加するNGOはパキスタンにおいて支援にむけ調査・準備活動をおこなっています。
アフガニスタン国内では20余年に及ぶ内戦と3年来の旱魃により多数の国内避難民が発生しており、食糧をはじめとしてテント・毛布等生活物資の不足は厳しい冬をむかえ一刻の猶予もない状態にあります。今夏ジャパン・プラットフォームに参加するNGOが合同で実施したアフガニスタン現地調査でも援助の必要性を確認しています。
パキスタンでの調査・準備活動に加え、ジャパン・プラットフォーム参加NGOはトルクメニスタンをはじめとする中央アジア諸国でも調査を行ってきました。
支援活動の内容
[概要]
今回の決議により、支援対象をアフガニスタン国内に拡大し、周辺諸国からアフガニスタン国内の現地NGO、ローカルスタッフを通じて必要な緊急支援物資の輸送、配布等を実施します。(国連、国際NGOとも現地にスタッフが安全上入れない状態であることから、現在取られている最善の方法です。)
ジャパン・プラットフォーム参加NGOで今回のアフガニスタン国内支援を検討している団体は12団体あり、そのうち3団体については評議会での予算承認をうけ直ちに活動を開始します。
[各団体の具体的な活動]
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは深刻な食糧不測にあえぐ人々を支援するため、アフガニスタン北部サルプール県においてセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの現地スタッフならびに現地NGOを通じて補助的食料(豆類、食用油、砂糖、塩)の支援をおこなう予定です。(対象約10万人。三ヶ月分を配給。1家族6人;1ヶ月の補助的食料費$25で計算。)
難民を助ける会は、現地で活動する英国の地雷除去専門NGOと協力し、現地NGOスタッフのチームによるアフガニスタン内における地雷・不発弾に関する回避教育・汚染地域の調査・処理を実施する。12月より活動を開始予定。
ピース ウィンズ・ジャパンはアフガニスタン北部サルプール県のおよび東部ジャララバード近郊の国内避難数万名に対し食料WFP(国連食糧計画提供)、テント(5千張以上)等を現地スタッフならびに現地NGOを通じて配布する予定です。(サルプール県の支援対象国内避難民には今夏の調査をもとに支援計画をたてていた方々が含まれる。またサルプール県の国内避難民に対する支援は国連との調整のもと行われる。)
その他の団体についても月内にはローカルスタッフ・現地NGOを通じた活動を開始する予定です。
※上記3団体に加えて、パキスタンにすでに事務所をおきアフガン難民支援・国内避難民支援の準備活動を行っている団体、JEN、BHNテレコム支援協議会、予防外交センター、現在アフガン難民・国内避難民支援検討中の団体、アドラジャパン、シャンティ国際ボランティア会、日本医療救援機構、日本国際民間協力会、日本赤十字社、ワールドビジョン・ジャパン、以上 ジャパン・プラットフォーム参加17団体(オブザーバー1団体含む)のうち12団体がアフガニスタン難民もしくは国内避難民支援の準備もしくは検討を行なっている。