Building a Better Response (BBR) ワークショップを実施しました
イベントレポート
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、2014年5月28日および12月8日にInternational Medical Corps(IMC)と国連人道問題調整事務所(OCHA)との共催で、「Building a Better Response ワークショップ」を開催しました。このワークショップは、日本に拠点を置き海外で緊急人道支援活動に携わる民間団体職員を対象としたもので、こうした方々に国際人道支援を調整する仕組みについて理解を深めて頂き、また団体間の連携を促すことで、被災者のニーズに即した事業を実施するための能力をより強化して頂くことを目的としたものです。
IMCの寺畑さんとOCHAの渡部さんのお二人による絶妙なコーリードのもと、みなさんがまるで参加型の舞台を楽しむかのように、ディスカッションやシミュレーションに真剣に取り組んでいたのがとても印象的でした。
緊急事態では、時間、情報、資源などありとあらゆるものにおいて制約がある中で人道支援活動を実施することになります。そのような中で、一刻も早く一人でも多くの被災者へ必要な支援を届けるためには、支援活動に携わる個人や組織が、国際人道支援の調整メカニズム(クラスターシステム)に積極的に参加することが大変重要です。日本のNGOは、被災地のニーズの汲み上げやきめの細かい支援には定評がある一方で、調整メカニズムをまだ十分に活用できていないという声が内外から聞こえてきます。
国際社会が過去の教訓から学び、叡智を結集して発展させてきた国際人道システムや調整メカニズム。どのようにすればそれらに積極的に参加しかつ最大限に活用できるのかについて、多くのアクティビティを通して参加者に理解を深めてもらいました。参加者からの現場経験に基づいた意見や質問と、ファシリテーターのお二人の豊富な経験と幅広い知見による丁寧な説明が呼応し合い、大変深みのあるワークショップとなりました。