パキスタン水害被災者支援2022 -国土の3分の1が水没したパキスタン。命を守るため、ご支援を。-

洪水に見舞われた人を捜索する地元の救助隊
(シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC

パキスタンは自然災害の影響を
受けやすい国であり、
これまでにも度々洪水や土砂災害、
地震の被害に見舞われてきました。

2022年6月以降に発生したモンスーンは、
大規模な洪水を引き起こし、
パキスタン史上最悪レベルの
被害が生じました。

国土の3分の1が水没したとも
報じられており、
9月15日までに1,500人以上が亡くなり
全国民の約15%に当たる
3,300万人以上が被災するなど※1
壊滅的な被害が生じています。

特に南部シンド州・バロチスタン州、
北部カイバル・パクトゥンクワ州の
人的被害やインフラ被害が大きく、
推定100億ドル(1兆4,000億円)以上の
被害が出ています※2

※1 パキスタン国家災害管理庁(NDMA):NDMA Monsoon 2022 Daily Situation Report No 94
※2 CNN:https://www.cnn.co.jp/world/35192773.html

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  • 道路脇の標識板が洪水の水位の高さを示している(シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC道路脇の標識板が洪水の水位の高さを示している
    (シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC
  • 洪水で一面が水に浸かった道路に集まる人々(シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC洪水で一面が水に浸かった道路に集まる人々
    (シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC
  • 洪水で家を追われ、仮設住宅で娘と座るナスラ・ビビさん(36歳)(シンド州ジャムショロ地区/パキスタン)Credit: DEC洪水で家を追われ、
    仮設住宅で娘と座るナスラ・ビビさん(36歳)
    (シンド州ジャムショロ地区/パキスタン)Credit: DEC
  • 洪水の中を歩くアンシャラ・ビビさん(68歳)(右)(シンド州ジャムショロ地区/パキスタン)Credit: DEC洪水の中を歩くアンシャラ・ビビさん(68歳)(右)
    (シンド州ジャムショロ地区/パキスタン)Credit: DEC
  • 洪水に見舞われ、一時避難場所のテントに座るグラム・フセインさん家族(シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC洪水に見舞われ、一時避難場所のテントに座る
    グラム・フセインさん家族
    (シンド州ダードゥ地区ケアプール・ネイサン・シャー/パキスタン) Credit: DEC

主な被害状況
※32022年6月14日から9月15日までの累計

  • 被災者
    3,300万
  • 死者
    1,500
    (子ども 約540人)
  • 避難者
    55万
  • けが人
    1万2,800
    (子ども 約4,000人)
  • 家屋倒壊
    182万
  • 家畜被害
    93万

※3 パキスタン国家災害管理庁(NDMA):NDMA Monsoon 2022 Daily Situation Report No 094

多様な支援ニーズに応えるため、
JPFは加盟NGOを通じて
緊急支援を開始します

~ 計画中の支援内容 ~

  • 支援を必要とする食糧

    • 最脆弱層への食料配布
    • 現金やバウチャーによる支援
    • 家畜の保護 等
  • 保健保健

    • 緊急の医療サービス
    • 感染症、伝染病のリスク軽減
    • コミュニティへの普及啓発 等
  • 教育教育

    • 一時的な学習センターの設置
    • 教材や学習用具の配布
    • 学校の清掃や排水、消毒 等
  • 保護保護

    • 被災者への心理社会的な支援
    • 女性が安心して過ごせる場の確保
    • ジェンダーに基づく暴力の予防 等
  • シェルターシェルター

    • テント、寝袋、毛布、マットレス、蚊帳などの生活に必要な物品
    • 家屋に入り込んだ汚泥・瓦礫撤去
    • 家屋修復に必要な資機材やキット 等
  • 水・衛生水・衛生

    • 安全な飲料水へのアクセスの改善
    • トイレや洗面所へのアクセス改善
    • コミュニティへの普及啓発 等

※計画中の支援内容を抜粋して掲載しており、現地の状況やニーズにより変更の可能性があります。
最新の活動情報は、「パキスタン水害被災者支援2022」プログラムページをご覧ください。

皆さま一人ひとりのご寄付が、
パキスタンの人々を救う
大きな力に

今回の洪水被害に対する緊急支援には、
約228億円の資金が
必要※4と言われています。

「自分一人が寄付したところで
何も変わらない」
と思われる方も
いらっしゃるかもしれません。

でも実際には、一人ひとりのご寄付で、
パキスタンの方へ
支援を届けることができます。

一人ひとりが
パキスタンの人々に思いを寄せ、
少しでもご支援いただくことが、
大きな力となるのです。

※4 OCHA: 2022 FLOODS RESPONSE PLAN PAKISTAN

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JPFによる
パキスタン災害支援の実績

パキスタン地震越冬支援2019

3月に実施した心理社会的セッションの様子 cJEN3月に実施した心理社会的セッションの様子 cJEN

2019年9月にアーザード・ジャンムー・カシミール地域で発生したM5.8の地震により、多くの死傷者が出たほか、家屋やビルの崩壊など甚大な被害が発生しました。
加盟NGOのJENが出動し、被災者が越冬するための緊急支援として防寒テントやビニールシート・毛布の配布したほか、不安を抱える被災者の心のケアに重点を置いた心理社会的サポート事業も実施しました。

本プログラムの詳細はこちらからご覧いただけます。

パキスタン水害被災者支援2014

配布物資とバナー。物資は左から砂糖とタール、食用油、毛布、衛生用品、小麦粉  cJEN配布物資とバナー。物資は左から砂糖と
タール、食用油、毛布、衛生用品、小麦粉 cJEN

2014年9月上旬から続いたモンスーンの大雨により、アザド・ジャンムー・カシミール地方やパンジャブ州を中心に、洪水の被害が発生しました。
加盟NGOのJENおよびGNJPが出動し、初動調査をはじめとして、家庭用NFIの配布、シェルターの配布、食糧の配布、衛生用品の配布などの緊急支援を実施し、2015年1月7日まで支援を実施しました。

本プログラムの詳細はこちらからご覧いただけます。

世界各地における
自然災害の増加

パキスタンで発生したような水害は、
途上国だけで起きていることでは
ありません。

自然災害の数は、1970年代から
2019年までに約6倍
に増加※5

2030年までに、自然災害の回数は
世界全体で1日あたり1.5回、
年間で560回に

達すると推定されています※6

日本でも、ここ最近毎年のように
豪雨による水害が発生しており、
いつ・だれが・どこで被災者になるか
未知数な時代です。

起こる前から将来の自然災害に
常に備えておくことが、とても重要です。

※5 Our World in Data:Global reported natural disasters by type, 1970 to 2019
※6 UNDRR: Humanity's broken risk perception is reversing global progress in a ‘spiral of self-destruction’, finds new UN report

皆さまへのお願い

支援の形は、ご寄付だけではありません。

パキスタンの現状や
被災者が直面している課題に
関心を寄せる仲間を増やしていくことも、
とても大切な支援の形です。

皆さまが今ご覧になっている
このページを、
お知り合いの方やご家族と
共有していただけないでしょうか。

ご協力、どうぞよろしく
お願いいたします。

関連情報

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命を守り、復興を支えるためのご支援を。

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