アフガニスタン復興NGO東京会議
地域別分科会アピール
(和文要約)
[E]西部 ヘラート周辺

 〈1〉地域の特徴
   人口240万人。イランとトルクメニスタンとの国境線が長く、難民、帰還民、国内避難民が常に往来する。過去20年間の戦争により、インフラ、医療施設、教育施設、行政機関は破壊された。人権侵害も行われたが、国際的関心は低い地域でもある。
 〈2〉目的
   NGO、政府、民間セクター間の協力により社会、文化、経済発展を促進する。
(01)緊急課題
  • 地雷対策
  • 道路復旧
  • 国内避難民・難民支援
  • 農業・牧畜の生産向上
  • 灌漑施設の復旧
  • コミュニティ発展、社会生活回復、平和構築、和解活動
  • 教育・職業訓練
  • 農業・小規模事業へのクレジットプログラム
  • 通信手段、マスメディア施設
  • 保健医療ケア
  • 文化遺産の保護
  • 治安の確保

(02)中期的課題
  • インフラ整備(道路、灌漑、衛生施設、エネルギー供給施設、水供給施設)
  • 通信手段の充実
  • 住居再建
  • 帰還民・難民・国内避難民対策
  • 地雷除去資金の持続的確保
  • アグロインダストリー発展
  • 代替エネルギー確保のための代替技術開発
  • 小・中規模産業、企業家の育成
  • 地方産物の加工と市場開拓
  • 鉄道敷設
  • 公共・民間・ボランティアセクターの人材育成
  • 鉱山開発(天然資源管理)
  • 観光業の発展
  • 印刷業興業
  • センサス実施と統計出版

 〈3〉提言
  (01)復興支援は当面無償資金で行う
(02)治安の確保
(03)ドナーをはじめとする国際社会との長期的協力
(04)アフガン市民社会の主体的参加
(05)効率的な統治機構の構築
(06)アカウンタビリティと透明性の確保

 〈4〉結語
   経済的潜在力をもつ地域であるため、短期的にも成果を出せる包括的な復興支援が必要である。
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